2011年10月アーカイブ

コンビニエンスストア

もう今さらLEDの光源が使われていたところで、何の驚きも新しさも無くなってしまったほど

街なかにはLEDの光があふれています。

特にこの震災後の「照明の節電=消灯か間引き点灯、あるいはLED光源への切り替え」

という単純な流れに乗って、現在照明メーカーは今までないLED特需となっています。 

LED光源の性能や光の質も、2,3年前のころとは違って、かなり改善されてきています。

直接発光部を見ずに、照らされたところだけをぱっと眺めただけでは、LEDなのか

他の光源なのか区別がつかないほど違和感が無くなっています。

今まで蛍光ランプを使っていた24h営業の店舗照明、朝まで点けたままの街路照明や防犯灯、

長時間稼働する工場や倉庫の照明などは、これから積極的にLED化されていく場所になると

思われます。明るさがほぼ同等で長時間使うほど電気使用量が今までより減り、

メンテナンスコストも下げられるということであれば、なおさらです。しかし

 

工事現場

「もうこれからはどこでも照明はLEDでしょう!」

ということになると、それは"NO"だと考えます。

まだまだ発展途上の光源なのです。統一された形状や電気的な規格もなく、

明るさや発光の仕様もメーカーや機種などによって異なっている状態です。

さらに1年と経たないうちに性能が改良された新作が次々と出てくるものですから、

光源の寿命は長いのに、器具としての鮮度はかなり短い、照明設計者としては

これほど"不安定"な光源はありません。

省エネで明るいことは良いのですが、われわれ照明デザイナーが考える照明は

それだけではありません。暮らしやすさや働きやすさ、楽しさ、面白さ、充足感、安心感など、

ひとが生活をしていく中でそういう大切な部分をさらに増やしていくために、

それを照明で提案し実現していくことを考えています。

[コヤマケンタロウ]